77年の老舗歯ブラシ工場が、愛犬のために命を吹き込んだ『MIGAKENDE(ミガケンデ)』誕生物語

MIGAKENDE(ミガケンデ)

「うちのトイプードル、口が小さくて歯磨きをすごく嫌がる…」
「歯石がつきやすい犬種って聞くけれど、どうケアすればいいの?」

つぶらな瞳とふわふわの毛並みで家族を魅了するトイプードル。
しかし、その愛くるしい小さな口元だからこそ、歯磨きのお悩みを抱えている飼い主様はとても多くいらっしゃいます。

実は、犬の約8割が3歳までに歯周病になるといわれており、特に顎が小さく歯が密接して生えているトイプードルにとって、毎日の歯磨きは健康寿命を延ばすために欠かせないケアです。

そんな繊細なトイプードルの口腔ケアをもっと優しく、もっと続けやすくしたい——。
犬用歯ブラシ 『MIGAKENDE(ミガケンデ)』 は、一匹のトイプードルへの「後悔」と「溢れる愛情」から誕生しました。

私たち多葉刷子工業所は、大阪府八尾市で77年にわたり歯ブラシの植毛加工を手がけてきた町工場です。
創業以来、大手メーカーのOEM製造を中心に歯ブラシづくりの技術を磨き続けてきました。
そんな老舗工場が、なぜ犬用歯ブラシという新たな挑戦を始めたのか——。

その原点には、妻の実家で暮らしていた、一匹の大切なトイプードルの存在がありました。

 

「抜歯して帰ってきたあの子」——胸を締め付けられたあの日

ある日、妻の実家で家族同然に愛されていたトイプードルが、歯石除去のため動物病院へ向かいました。
「お口がきれいになって帰ってくる。」
誰もがそう思っていました。

しかし、帰ってきた姿を見て家族は言葉を失います。
見た目以上に歯周病が進行していたため、全身麻酔での処置中、小さな口から複数の歯を抜かなければならなかったのです。

痛々しく重い足取りで帰ってきた姿を見た三代目社長は、大きな衝撃を受けました。

「歯ブラシを作る会社にいるのに、一番身近で愛しいトイプードルの口の健康すら守ってあげられなかった。」
その悔しさと申し訳なさは、今でも忘れられません。

小さな口でも嫌がらず、痛がらずに毎日の歯磨きを続けさせてあげられていたら——。
その強い想いが、『MIGAKENDE』開発の原点となりました。

笑顔でカメラを見つめるトイプードル

 

「嫌がる理由」に向き合う:デリケートなお口へ、天然毛の優しさを

開発を進める中で、多葉社長はある疑問を抱きました。

「なぜ、多くのワンちゃんは歯磨きを激しく嫌がるのだろう?」

調べていくと、お口が繊細な犬たちにとって、一般的なナイロン毛は刺激が強すぎ、歯茎に当たる痛みや違和感が大きなストレスになっていることが分かりました。
そこでたどり着いた答えが、人間の高級化粧筆にも使用される「天然毛」でした。

・ヤギ毛:羽毛のように柔らかく、敏感な歯茎にも優しい肌あたり
・馬毛:しなやかでありながら、汚れをしっかり絡め取る

「あの子のように痛がりで繊細なお口を持つ子でも、うっとりするくらい嫌がらずに磨ける歯ブラシを作りたい。」
その想いから、天然毛を使った犬用歯ブラシの開発が始まりました。

しかし、この挑戦は想像を超える困難の連続でした。
天然毛は一本一本の太さや柔らかさが異なるため、自動植毛機では毛が詰まり、抜け、製品として完成しません。
一般的な歯ブラシの不良率が1%以下であるのに対し、試作当初は100本作って完成するのはわずか5本。不良率は95%にも及びました。

 

「100本中5本」からの執念と、職人・専門家の絆

それでも、多葉社長は諦めませんでした。
昼間の通常業務が終わると、誰もいなくなった工場で試作を繰り返す毎日。
機械の速度を少しずつ落とし、毛をつかむ力をミリ単位で調整し、小さなヘッドにぴったり収まる部品を自ら削り出して設備そのものを改良していきました。

さらに商品化に向け、心強いパートナーも加わりました。

八尾市商工会議所:一歩を踏み出す伴走支援
豊永動物病院:トイプードルをはじめとする小型犬の口腔構造や健康に関する専門的な監修
mt designs:デザイン・ブランディング・マーケティング

獣医師の知見と職人の技術を融合し、外側に超やわらかヤギ毛、中央に馬毛を配置した特許取得の「二重植毛構造」が誕生。
トイプードルの小さな口にもスムーズに入るコンパクトなヘッドと、歯茎を傷つけない極上の磨き心地を実現しました。

毛先は一本一本手作業で整え、最後は目視で丁寧に検品。
こうして2019年10月1日、『MIGAKENDE(ミガケンデ)』はついに誕生しました。

MIGAKENDE(ミガケンデ)天然毛犬用歯ブラシ3種類(ヤギ植毛・ヤギ&ウマ植毛・ウマ植毛)の商品パッケージ

 

「磨けんで」——名前に込めた想いと、飼い主様からの喜びの声

『MIGAKENDE(ミガケンデ)』という名前には、大阪弁の「磨けんで(磨けるよ)」という親しみやすいメッセージが込められています。

あの日、傷ついた愛犬に感じた「もっと早く優しくケアしてあげたかった」という後悔。
その想いから生まれた一本は、現在では日本全国のさまざまな犬種のオーナー様をはじめ、台湾やシンガポールなど海外の愛犬家にも届けられています。

そして何より嬉しいのは、
「歯ブラシを見ただけで逃げていたのに、ミガケンデなら気持ちよさそうに磨かせてくれました!」
という飼い主様からの声です。

その言葉をいただくたび、あの子のために立ち上がったあの日の決意が報われたと実感しています。

 

一本の歯ブラシで、大切な愛犬の未来を守りたい

言葉を話せない愛犬だからこそ、日々の小さな変化に気づき、毎日のケアを積み重ねることが大切です。
「歯磨き=痛い・怖い時間」ではなく、「優しく触れ合えるスキンシップの時間」に変えてあげることで、愛犬との絆はもっと深まります。

私たち多葉刷子工業所は、77年培ってきた歯ブラシづくりの技術を活かし、これからも一匹でも多くのワンちゃんと飼い主様の笑顔を支えられる製品を届けていきます。

もし、「うちの子、歯磨きを嫌がって上手くいかない…」とお悩みなら、ぜひ一度『MIGAKENDE(ミガケンデ)』を試してみてください。
職人の技と愛情が詰まった一本が、愛犬との毎日をもっと笑顔でいっぱいの時間に変えてくれるはずです。

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